喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
[ スズキ パレット(MK21S) 後部損傷修理事例 ]
平成20年式 スズキ パレット(MK21S)
ボディーカラー:ホワイトパール(Z7T)/3コートパール
逆突(バックして追突)による自損事故車両です。
一見、ひどく見えない損害も・・・
バックドアが広く大きく凹んでいます。
リヤバンパーにも押し込まれた変形が確認できます。
バックドアを開けてみると・・・
バックドアが閉まっていると見えなくなる内側にまで、押し込まれた変形が確認できます。嫌な予感・・・
その他の変形として。
右スライドドアレールカバーに障害物が直撃したようです。
リヤバンパーの右側が深く押し込まれています。
右クォーターパネル(リヤフェンダ)にも押し込まれた変形が確認できます。
リヤバンパーの下側に取り付く、リヤエクステンション(スポイラー)の右側にも傷を確認。
では、車体整備の開始です。
まずは分解して、車体の内板骨格部位への損傷を確認。
嫌な予感的中です。
リヤスカートパネルの右側にまで今回の損傷は及んでいます。
軽度に見える損傷でも、重大な損傷となるケースが多くなったのは最近の自動車の特徴です。車室内を広くするためにバンパーのような外板部品と外からは見えない内板骨格部品との隙間が非常に小さくなっている事が原因の一つです。特にフロント廻りの損傷は内板骨格部品に走るために必要な部品が沢山取り付いているので、見た目では想像つかない修理代となる事が多くなっています。
リヤスカートパネル(バックパネル)に著しい損傷が確認できます。
こちらの車は幸い、リヤスカートパネルが真ん中と左右それぞれ三分割に分かれて部品が販売されているので、右側(ボディーロアアウタエクステンション)だけを注文して取り替えます。 車によってはリヤスカートパネルの一部だけ取り替えたいだけなのに丸々一つの大きな部品としてしか販売されていない事もあります。
損傷のあったボディーロアアウタエクステンション右側を剥がして、
ボディーロアアウタエクステンションの回りに取り付く部品に及んだ損傷を新しいボディーロアアウタエクステンションを宛がいながら修正修理します。この際、押し込まれていたクォーターパネルの右側も鈑金します。しっかりとした寸法でボディーロアアウタエクステンション右側が取り付く事が確認できたら溶接により溶着します。
鈑金作業が終わり、次は塗装です。
塗装ブース『 SAIMA(サイマ) 』内で塗装していきます。
取り替えたボディーロアアウタエクステンションに防錆処理とシーリングを施します。
スライドレールカバーの裏側にもシーリング処理。
新しく取り替えるバックドアにも防錆塗装。
で、上塗り塗装していきます。
リヤスカートパネルの内側。
スライドレールカバー。
バックドアの裏と表。
クオーターパネルとリヤスカートパネル。
塗装を終え、分解していた部品を組み付けて完成。
リヤバンパーとリヤエクステンションは塗装済みの新しい部品に取り替えました。
キレイに仕上がってます 😀
今回の修理代は 技術料132,462円 部品・材料代154,062円 合計286,524円 となりました。
整備期間は5日間 でした。
担当者 フロント/武本・鈑金/野田・塗装/松浦