喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
[ スズキ ラパン 左前面修理事例 ]
平成23年式 スズキ アルトラパン(HE22S)
ボディーカラー:アロマティックアクアメタリック(FJZ/M)
車両同士のすれ違い時の接触事故による損害です。
フロントフェンダの左側が大きく剥がれていますね 🙁
では、分解してみます。
フロントフェンダを内側で支えているフロントフェンダロアブラケットが後方に向けて変形しています。
フロントフェンダーの左側が後退変形したことで、フロントフェンダーの周りのフロントピラー左側下部、フロントドア左側のエッジ部、サイドステップの左側の前方部に干渉して傷が付きました。
では、早速車体整備の開始です。
今回の損害では、フェンダーが取り付いている各ブラケットが衝撃を吸収してくれたおかげで、内板骨格部位への影響は少なくて済みました。
フロントフェンダーが乗っかるカウリングサイドパネルが少し凹んだので修正。
フロントフェンダーロアブラケットが後方に引っ張られた事で変形したフェンダーエプロンパネルの修正。
新しくしたフェンダーブラケットを溶接により取り付けます。
防錆処理をしてから内板骨格っぽく二色ほど「調色(ちょうしょく)」して塗装。
で、
こんな感じで内板塗装が完成。
次に、外板塗装の前に外板部品の干渉傷を無くすための下処理をしていきます。
フロントピラー下部。
下処理を終えたフロントピラー左側の下部にフロントフェンダーを被せると見えなくなってしまう場所を塗装。こちらは内板骨格部位に塗装されている色をパラパラと塗装します。まずは一色目。
そして、表から見えるフロントピラー左側のフロントフェンダー左側との隙間の部分をボデー色で二色目の塗装。
同じ様に、サイドシル左側。
そして、フロントフェンダーを取り付けてしまうと表から見えなくなってしまう場所を内板骨格部位っぽく一色目を塗装。
フロントフェンダとサイドステップの隙間をボデー色で二色目の塗装。
同じく、フロントドアのエッジ部。
で、次は外板塗装です。
最高級塗装ブース 『SAIMA(サイマ)』 内で塗装していきます。
まずは、フロントグリル。
プラスチック素材の部品は塗装済みのモノが多いのですが、こちらは塗装された状態で販売されていないので塗装します。
ボディー色とは異なるシルバーで塗装です。かわいいです 😆
次にボディーの塗そ・・・
の前に、交換する新品のフロントフェンダーの内側の塗装です。
下の写真は新品部品の内側の色。
で、下の写真は内側を防錆塗装をして内板骨格っぽく塗装した色。
・・・非常に分かり辛いですね。
普段は全く見えなくなる所だし。
誰も気付いてくれないかも・・・
でも、こんな見えない所まで当社はしっかりオリジナルに近づけます 😆
フロントフェンダーの内側を仕上げて、ボディーに取り付けて外板部品を塗装していきます。
ボンネットの先端部にも凹みがあったので、板金した後、下処理により形成しています。
今回は仕上がりを優先してフロントドア左側の外側に取り付いている付属品のドアミラー、アウタハンドル、アウトウエザストリップ(水切モール)を分解して塗装しています。
ボンネットを塗装することでカウルトップグリルと色見が変わってしまうと困るので、カウルトップグリルも塗装。
続いて、フロントバンパー。
フロントグリルと同じくプラスチック部品ですが塗装済みの部品が販売されていないので塗装します。
こちらはフロントグリルとは違いボディー色で塗装。
ちなみに、フロントバンパーの下に付く、フロントバンパエクステンションはプラスチック製の塗装済 21,200円(税別)で販売されています。
そして、部品を交換したり、組み替えたりして完成。
今回の修理代は 技術料155,078円 部品・材料代133,542円 合計288,620円となりました。
整備期間は5日間 でした。
担当者 フロント/武本・鈑金/野田・塗装/川口