喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
ボディーカラー:アルミニウムメタリック(38P)
側面を車両との接触による事故です。
右側面のフロントドア→リヤドア→リヤフェンダ→ホイールキャップ→リヤバンパ に損傷が確認出来ます。
フロントドアとリヤドアの損傷は一見分かり難いですが、広く深く損傷しています。
今回はお客様のご要望で取り替えとしましたが、板金修理も不可能ではありません。
しかし、いざ板金による修理となると、現在の鋼板(高張力鋼板≒ハイテン鋼)修理は非常に難易度が高いのも事実です。
下の写真はフロントドアの分解途中を撮影しました。
ドアパネルの内側がスカスカです。
これまで、ドアパネルの内側に直接取り付いていたパワーウインドウやドアロック等の部品がが、「モジュールキャリア」と呼ばれる部品に組み付けられ、モジュールキャリアはドアパネルとトリム(内張り)に挟まれるような形で取りついています。こうすることで、部品の脱着といった作業性の向上とドアパネル内側の鋼板面積を減少させたことで材料コスト軽減と軽量化の三つを叶えています。(たぶん・・・)
また、側面衝突事故の際に、ダメージからドアの全部を強固にしてドア全体で受けとめるのではなく、サイドビーム(インパクトビーム)と呼ばれる、ドアの内側を横に走る非常に硬いバーのような部品で事故によるダメージから乗員を守り、ドア全体を形成する鋼板に薄くて軽くて加工形成し易い高張力鋼板が採用使されています。
現在の国産自動車はこのような部品の材質と構造変化で、乗員の安全を守りつつ、車両の軽量化(=燃費向上)を叶えています。
※一般的にぶつかってこのビームが変形してしまうと板金での修復は不可能となり取り替えとなります。
ここから、塗装工程です。
塗装前に「チッピングコート」を施工します。これはタイヤが跳ねた飛び石等でボディにキズを付けない様にする効果があります。
そして、最高級イタリア製塗装ブース 『 SAIMA 』 内で塗装します。
右側面塗装。
フロントドア、リヤドア二枚を取り替えたことで、隣接するフロントフェンダ、リヤフェンダにも塗料を吹き付けます。
リヤフェンダは今回の事故でキズがあったので修理してあります。
リヤバンパも合わせて塗装。
リヤフェンダと同じくこちらも今回の事故でキズがあったので修理します。
右側面を塗装して、赤外線乾燥機 『 CUEMASTER & BOOTHRUNNER 』により 乾燥させた後、しっかりと塗膜を磨いて仕上げ、損傷の無かった部品を新しい部品に組み替えます。
完成です。
キレイに仕上がっていますネ。
今回の修理代は 技術料116,980円 部品・材料代113,967円
合計230,947円 となりました。整備期間は4日間 でした。
― iwatabankin information ―
「函南町・三島市・熱海市・伊東市・伊豆の国市・伊豆市・沼津市・清水町 にお住まいの方で事故による愛車のキズ凹み(へこみ)板金塗装修理は是非(セカンドオピニオンとしてでも構いませんので)岩田鈑金にお気軽にご相談下さい。お問い合わせメールに画像を添付していただき、車検証に記載されている型式指定番号・類別区分番号、ボディーに貼り付けてあるコーションプレートから(貼り付け位置が分からなければお問い合わせ下さい)カラー番号の情報をお伝えいただければより詳細なお見積りが可能です。(お客様のお名前、車台番号は不要です)」