喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
[トヨタ シェンタ 左側面修理事例]
平成31年式 TOYOTA SIENTA(NHP170)
ボディーカラー:ホワイトパールクリスタルシャイン(070/3CP)
左側面修理事例です。
おろしたての新車です・・・
リヤ(スライド)ドア、クォーターパネル、リヤバンパ、ホイールに損傷が確認できます。
まずは今回交換する新品のリヤ(スライド)ドア。
鋼板製の外板新品部品はほぼ全ての部品が塗装されていない状態で納品されるので塗装を必要とします。
まずは裏面を塗装。
ちょっとここで重要なポイント。
黄色い丸で囲った部分。
白く見えるのが「シーリング」と呼ばれる防水材を塗布しています。
ドアパネルは外側と内側の二つのパネルを「ヘミング」と呼ばれる工法でかしめることで成形されていますが、このかしめた部分から水が入ったり、それにより錆びる事を予防するためにかしめた部分に「シーリング」を行います。
ドア以外にもボンネットやバックドア、トランクなんかも「シーリング」の施工を必要とする場合が多いです。
新車時の車の部品は当然「シーリング」されていますが、新品部品に関しては「シーリング」された状態で供給されないメーカーもあります。
この場合は塗装前にシーリングを施工する必要があります。
ココがポイントとなるのですが、この「シーリング」の善し悪しを愛車を手放す時の買取査定で査定士さんが観るポイントの一つなんです。
どんなに外側をキレイに塗装しても普段は見えないドアの内側の「シーリング」の状態を観て新車時のままの部品か交換した事があるかを判定しています。
だから見えないところもキレイに元通りにする事が重要なんですね。
ココ来週のテストに出ます。
「シーリング」新車時の様に施工してから塗装。
裏面を塗装したリヤ(スライド)ドアをボディの取り付けて、ドアとクォーターパネルとの立て付け(チリ)を確認しながら凹んでいたクォーターパネルの外側を鈑金した後にパテにより元の形に整形していきます。
防錆処理を終えたら塗装ブース『SAIMA(サイマ)』内で外板塗装をしていきます。
外した部品を元の様に取り付け、再利用できる必要な部品を組み替えて最後に傷があったホイールとホイールキャップを交換して完成。
いつもの、Before After。
不幸にも損傷を負った時には非常に残念な思いをされたかと思います。
しかもおろしたての新車では気持ちは想像もできません。
元通りキレイになった車をみて、この車を乗り出した時のような幸いっぱいの気持ちを取り戻していただけたら幸いです。
これから月日を重ねてただの車から自分だけの愛車となりますように。
永く乗るためには日頃のメンテナンスが重要です。
その時には『 NSC 』をご利用いただけますように。
今回の修理代は 技術料141,880円 部品・材料代164,190円 合計306,070円(税別)。
整備期間は4日間 でした。
担当者 フロント/水上・鈑金/野田/・塗装/椎野、相原