喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
[マツダ デミオ 前部損傷修理事例]
平成23年式 マツダ デミオ(DEJFS)
ボディーカラー:アクアティックブルーマイカ(40E)
単独事故による左前の損傷です。
一見、フロントバンパーだけの取り替えで済みそうです。
フロントバンパー、左右のヘッドライトを取り外してみます。
リインホースメントと呼ばれる、フロントバンパーの裏側に取り付いている部品が凹んで変形しています。
このリインホースメントは、以前の自動車構造ではバンパー自体も車体の剛性を高める部品の一つでしたが、現在は、人身事故を起こした際に相手の身体に与える傷害を軽減するためバンパーが衝撃を吸収する素材(プラスチック等)になったことで、剛性を保つ部品として取り付いています。
さらに、事故によるダメージが、リーンホースメントの後ろに取り付いている「シュラウドパネル」にまで達して 割れて います。
割れています?!
そう、割れています。
自動車の前部にはフロントバンパーやヘッドライト、グリル等の外板(がいはん)パネルが取り付く、「ラジエータサポート(トヨタ・日産・等)」「バルクヘッド(ホンダ等)」と呼ばれる幾つかの内板骨格部品が溶接により溶着されて形成されていました。当然その素材は鋼板です。
ですから、サバける事はあっても割れるということは無かったのです。
ではこの「シュラウドパネル」ですが・・・そう、プラスチック性です。
軽いです。燃費向上のための軽量化です。
さらに、これまでの内板骨格部品はメーカー指定の様々なボディ寸法値を全てきっちり合わせてから溶着させないと外板パネルを取り付けた時、その「 立付け 」が狂ってしまうので、高い技術も必要とします。
しかし、このシュラウドパネルは、ボルト数本で車体に取り付いていて、取りつくようにしか取り付きません・・・
軽くて、取り替えが誰でも(?)できて、高価な工具(溶接機等)を必要としない。
マツダさんの車を販売している裏側にある自動車整備を主体としたエンジニアや工場設備でも十分にこの作業が可能な構造と素材に変化しています。
早速、「シュラウドパネル」を取り替えてみます。
車両前方に取り付いている、クラーコンデンサ(エアコンの空気を冷やす部品)やラジエータ(エンジン内を流れる冷却水を冷やす部品)を外さずに取り替えが出来ます。
そして、リーンホスメントは取り替えです。
色が付いていないので、最高級イタリア製塗装ブース『 SAIMA 』内で塗装します。
ちなみにリーンホスメントはその機能と構造から、板金では直りませんし、直しちゃいけません。
そして、「シュラウドパネル」「リーンホースメント」を取り替えます。
簡単です。
シュラウドパネルの取り替え工賃(技術料)は5千円ほどです。
これまでの構造のモノでしたら、同じ位の損傷修理で数万円は掛かります。
完成です。
今回の修理代は 技術料26,124円 部品・材料代85,701円
合計111,825円 となりました。整備期間は1日 でした。
― iwatabankin information ―
「函南町・三島市・熱海市・伊東市・伊豆の国市・伊豆市・沼津市・清水町 にお住まいの方で事故による愛車のキズ凹み(へこみ)板金塗装修理は是非(セカンドオピニオンとしてでも構いませんので)岩田鈑金にお気軽にご相談下さい。お問い合わせメールに画像を添付していただき、車検証に記載されている型式指定番号・類別区分番号、ボディーに貼り付けてあるコーションプレートから(貼り付け位置が分からなければお問い合わせ下さい)カラー番号の情報をお伝えいただければより詳細なお見積りが可能です。(お客様のお名前、車台番号は不要です)」