喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
[ マツダ CX5 左側面修理事例 ]
平成26年式 マツダ シーエックスファイブ (KE2FW)
ボディーカラー:ジールレッドマイカ(41G)
左側面損傷です。
左フロントタイヤが後退しています。
左フロントドアが左フロントピラーからドアヒンジを残して剥がれています。
左フロントドアが後退して左リヤドアに接触した事でリヤドア全体が歪んでいます。
まずは足廻り整備から開始。
エンジンとトランスミッションを持ち上げて・・・
フロントクロスメンバを取替。
サスペンションの土台となる重要な部品です。
左タイヤが後退した事で左フロントサスペンションを介してクロスメンバも変形していました。
ロアアームの交換。
ドライブシャフトの交換。
続いて、左ステアリングナックル、左フロントダンパ
共振現象を抑制するフロントダイナミックダンパ(動吸振器)も交換。
最後にタイヤ交換。
『四輪トータルアライメントテスタ』 で調整。
足廻り整備を終えて、次に内板骨格部位の整備開始。
まずは、左フロントドアをむしり取られた様な損傷でダメージを負ったフロントピラーから。
フロントピラーは重たいドアを取り付けるための強度は勿論ですが、車体全体の強度を保持する為の重要な部品です。
新車時の車体強度を保つために内板骨格部品はなるべく新しい部品へと交換しない方が強度を保つ事ができる場合があります。
今回はフロントピラーを最低限の範囲で整備します。
ダメージの大きかったドアヒンジロア(下側)の取付部から整備開始。
下↓の写真でお分かりになりますでしょうか?
フロントピラーのような強度を必要とする部位には1枚の筒状の鋼板で形成されているのではなく、数枚の鋼板を重ね合わせる事で強度を上げています。
一番外側(赤い塗装がパラパラされている)アウターピラーを切開して、外側から二番目のリインホースメントも切開。
アウタピラーとリインホースメントそれぞれを鈑金して元の形に形成し、溶接して元に戻します。
これで新車時の車体の全体的な強度は保ちつつ、損傷のあった最低限の部位だけを整備しました。
同様にフロントドアヒンジアッパ(上側)も。
続いて、フロントバンパの左側や左ヘッドランプを介して変形したシュラウドパネル(ラジエータサポート)の整備。
内板部品の修正や交換を終えて、内板部位の塗装となります。
左フロントピラーの塗装。
パテによる形成、防錆処理を施し、内板塗装は2色塗装します。
新車製造時に塗装されたような仕上がりにします。
外板パネルが取り付くと見えなくなる場所もしっかりと仕上げる当社の拘り。
左シュラウドパネル、左フロントホイールエプロン部も同じように塗装。
シュラウドパネルとフロントフェンダをボルトで繋げるフロントフェンダーステーも同じように塗装。
裏側もしっかり仕上げます。
フロントフェンダの変形により傷付いたフロントピラーアウターの修理。
内板塗装を終え、いよいよ塗装ブースの中で外板塗装です。
マスキング完了。
防錆塗装。
外板塗装。
フロントフェンダ。
フロントドア。
リヤドア。
リヤフェンダの塗装と塗装のぼかし際が出ないようにルーフサイドも塗装。
フロントバンパーの塗装。
バンパー下側はバンパーの素材色をそのまま残すのでマスキングで塗装。
で、仕上げ磨き、取付部品や交換する部品を組み付けをして完成。
ピカピカですね 😆
もう一度、Before After。
今回の修理代は 技術料319,000円 部品・材料代624,985円
合計943,985円 となりました。整備期間は11日 でした。
担当者 フロント/小菅・鈑金/薬師寺・塗装/椎野・整備/大村