愛車を通じてお客様とのふれ愛を大切にしています。岩田自動車鈑金工業

久々の [　ニッサン フーガ　ドア凹み修理事例　]

平成21年式　ニッサン　フーガ（Ｙ５１）

ボディーカラー：ブリリアントシルバー（Ｋ２３）／メタリック

自損事故によるドアの凹みです。 

一昨年の１０月から始まった保険料の改定で、保険を使用せず、愛車の修理を諦めてしまうお客様が急増しています。

これまで、こちらの『修理事例』では、主には大きな損傷を扱ってきましたが、お財布に優しい修理事例も案内していけたらと思います。

では、早速 ↓ 。

実は、フーガのドアパネルはアルミ製です･･･

アルミ＝交換　を選択する修理工場もあるかもしれません。

でもこのドア、ドアの部品代だけで54,100円もするんです･･･

一昔前の外板パネルに使用されていた軟鋼は減り、最近では高張力鋼板が一般的な外板パネル素材となりました。素材が変われば、修理の仕方も変わります。高張力鋼板の鈑金修理に、鈑金屋さんは苦労した時もありました。現在もその苦労は進行形でしょうか？

でも、さらなる、外板パネルの採用素材に変化が･･･　

低燃費の為の車体の軽量化。

選ばれた素材･･･

そう、アルミです。　直す事は考えていない採用素材と車体構造･･･

現在、ヨーロッパではアルミ製の車両を直す事ができる設備や技術が有るか無いかが、選ばれる修理工場の違いとも言われています。

それだけ、特殊な設備、技術、環境を必要とします。

今回のフーガの鈑金修理もちょっとだけ、技術が違います。

今回はお客様のご予算もあり、裏側から叩き出すのではなく、表から引き出す鈑金工法を採用します。これをする事で、ドアの内張りの分解を必要とせず、分解に掛る費用が軽減できます。

凹んだドアを引き出すためにドアの表側に 引き出し具、『ビット』を溶着させますが、このビットはアルミ対応のモノです。

アルミの一番の特徴は熱の伝導率が非常に高く、熱による変形が顕著に起こる事です。

このビットは溶着時に外板パネルの修理面の裏側が溶着時の熱により焼けることがなく、引き出しの際の強い力にも耐えることができる優れモノです。

こんな感じでビットをドアに溶着させて、ビットに工具を引っかけたり、摘まんだりして、凹みを引き出します。

この作業はビットを溶着させるのに、外板に塗装されている塗装を剥離します。この際、同時にアルミ表面の被膜も剥離することとなり、アルミがむき出しになった場合、光の速さで修理のアプローチを実施して、防錆被膜処理を処理しなければなりません。それだけアルミは酸化が早く、デリケートな素材です。

ちなみに、アルミは熱の扱いの他に、鉄製のハンマーで叩くとか、鉄製のクランプで挟むとか、鉄粉が付着するとか、防錆のための制約が非常に厳しいんですヨ。

 そして、『 BSパネルテンショナー 』を塗布します。

なんと、『 BSパネルテンショナー 』はアルミにも対応しているんです！！

下処理を終え、イタリア製最高級塗装ブース『 SAIMA 』内で塗装。

ご予算の関係で塗装面に取り付いている付属品を取り外さず、マスキングにより塗装します。付属品と塗装面にほんの少しでも隙間があれば、マスキングでも仕上がりは悪くありません。

見えないところも美しく。ドアの内側も塗装します。

※今回は実費で修理という事で、お客様のご予算もあり、ニッサンの「スクラッチガード」コートはしていません。もちろん、ご要望があれば、スクラッチガードも対応していますヨ。

そして、完成。

今回の修理代は　技術料65,513円　部品・材料代9,655円

合計75,168円　となりました。整備期間は3日間　でした。

担当者　フロント/山田・鈑金／薬師寺・塗装／松浦・仕上／土屋

―　iwatabankin　information　―

「函南町・三島市・熱海市・伊東市・伊豆の国市・伊豆市・沼津市・清水町　にお住まいの方で事故による愛車のキズ凹み（へこみ）板金塗装修理は是非（セカンドオピニオンとしてでも構いませんので）岩田鈑金にお気軽にご相談下さい。お問い合わせメールに画像を添付していただき、車検証に記載されている型式指定番号・類別区分番号、ボディーに貼り付けてあるコーションプレートから（貼り付け位置が分からなければお問い合わせ下さい）カラー番号の情報をお伝えいただければより詳細なお見積りが可能です。（お客様のお名前、車台番号は不要です）」