喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
[トヨタ 86 左側面修理事例]
平成26年式 TOYOTA 86(ZN6)
ボディーカラー:クリスタルブラックシリカ(D4S/M)
左側面損傷の修理です。
では、早速車体整備開始。
今回は「クォーターパネル」を交換しますが、その前にアライニング(荒出)。
交換する「クォーターパネル」は直ぐに交換せずに、変形したパネルを元の位置
まで戻します。これをすることで今回の事故により車体全体が受けたダメージに
よる目だけでは確認できない部位の変形を修復しています。
この時、車体が動かないように車体の自重+右側や後方を2点固定。
概ねアライニングが終わったところ。
変形した「クォーターパネル」を車体から切り離します。
変形した「クォーターホイールハウスパネル」等を鈑金により修復し、新しい「クォー
ターパネル」を切り貼りします。「クォーターパネル」は溶接によって取り付ける為、
「クォーターパネル」自体や隣接する「フロントドアパネル」「リヤバンパ」等の部品を
何度も脱着しては借り合わせを繰り返す『 チリ合せ 』をしながら、位置が決まった
ところでようやく「クォーターパネル」を貼り付けます。
「クォーターパネル」を溶接した切り継ぎ部に『修理跡』が修理後に暫くしてから
でることが無いように『 パネルテンショナー 』を塗布しました。
今回は「フロントドア」も交換となり、こちらには『 ECOパーツ(リユース)』を使用
しました。表面の小さな傷を修復します。
「クォーターパネル」の外側を塗装する前に先に内側から。
バックパネル側も。塗装前に「シーリング」や「防錆ワックス」を塗布します。
「クォーターパネル」下部にはオリジナルを真似てしっかり「アンダーコート」を塗布。
内張りが付くと見えなくなってしまうインナー部も防錆処理後にしっかり塗装。
塗装ブース『 SAIMA(サイマ)』内の清潔な環境の中で外板塗装をしていきます。
こちらの車両は「 耐スリ傷クリアー 」が塗装されているので、同様に塗装。
高機能塗装を再現するためには「塗装ブース」が必須ですね。
左の「リヤホイール」にも同一事故による損傷を確認したので、念のため四輪トータル
アライメントテスタ『 JohnBeanV3DE 』によりしっかり点検と調整。
Before After。
今回の修理代は 技術料185,820円 部品・材料代306,900円 合計492,720円(税別)。
整備期間は8日間 でした。
担当者 フロント/水上・鈑金/木龍/・塗装/椎野